ちょっとだけ不便に充実感

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近年、SNSなどの発達で
本当に便利になったとつくづく感じます。


僕は、遺品整理屋です。


老いて亡くなる人と若くして亡くなる人の
遺品整理をしていると、こんな違いに気付きます。


それは、写真と手紙や年賀状の量の違いです。


察しの早い人は、もう気付いたと思います。


老いた人の遺品整理では
大量の写真や手紙類と紙媒体のものが多く出てきます。


若くして亡くなる人は
それらが、極端に少なくなります。


携帯やパソコンの発達によるものだという事は
明らかだと分かると思います。

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どちらが良い悪いは無のですが
時代の流れだと思いますし
使いたい人は使えば良いと思っています。


よくお客様と一緒に、遺品整理をするのですが
亡くなられた方宛の手紙などが出てくると
お客様が
その手紙を読み更けている光景も珍しくありません。


しかし、僕は、亡くなられた人の
携帯やパソコンを読み更けている
お客様を見た事がありません。


これも
時代なのかと考えた事もありますが
実はそうでも無さそうです。


手紙は
メールよりも内容は必然と濃い物になるように感じます。


相手を思いやる気持ちなどは
電車の中や歩きながらスマホのラインなどの様には
書けないからだと思います。


紙を用意して、一呼吸置いて
相手を思いながら書くため
筆跡や筆圧など個性を持ち気持ちが
伝わっていくのが手紙だと思うからです。


メールやラインは、切ったり張ったり
絵文字にしたりと割と簡単に
気軽なぶん中身の薄い内容のやり取りになるのかも知れません。


遺品整理をしていると
お客さまの写真も結構楽しく拝見させて頂いています。


お客様と一緒に見る写真は結構楽しい時間です。


しかし
スマホの中にある写真は話題になる事はないのです。


スマホの写真は
お客様、一人で見ているのかもしれません。


そう考えると
不便さに何かヒントがあるように思えます。


そんなある日
自分のフェイスブックを見て
大型連休や夏休み冬休みのお友達の投稿記事で
気付いたことがありました。


お友達の多くが、休暇中に過ごす先は
不便な場所の投稿が多いということです。

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田舎と思われる自然のある場所や河川敷での
バーベキューなどの記事には写真と共に
癒されると言うコメントが付け加えられるものが多く感じます。


非日常を楽しんでいるのだと思います。


便利さなど都会を選んだ人達が
その逆の、非効率で不便な先に出掛けるのです。


電車の本数は少ない、車は渋滞
何かと下準備が面倒なバーベキューを楽しみ
自然を満喫しに行きます。


もちろん都会にも模擬的な自然は存在します。


例えば、ビヤガーデン
波のプールに流れるプールに水族館に、自然公園など


そして、休暇が終わると、また、便利な都会に帰り
フェイスブックのコメントは、今日から仕事、休みの間に
リフレッシュして、エネルギー充電満タン
頑張るぞっと言うようなコメントで締めくくられます。


不便さは
人間の潜在的なものが活発化して
エネルギーが増大していくのだと思います。

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逆に、便利さは
人間の知恵や潜在的なものに蓋をしてしまうのでしょうか。


不便さは、簡単なことが少なく面倒な事も
やらなければいけない、だから充実感が生まれるのだと思います。


もう一つ、不便さにはルール―が
あまり存在しないと思います。


自分で知恵を出して
不便さを克服していくイメージです。


一方、便利さには
それを上手に効率よく使う為の
ルールがあることが多いですよね。


便利な道具の使い方みたいなイメージです。


便利な都会で遊ぼうと思えば
何処に行って遊ぼうとなりませんか。


どこそこの施設に遊びに行けば、施設のルールがあり
ルールに乗っ取って遊ぶので知恵もいらない
ルールを受け入れるだけですね。


不便な大自然の中で
遊ぼうと思えば、何して遊ぼうとなりませんか。


そこには
怪我をしないという命と身体を守るルール
もっとも大切なルール―しか存在しないし
自分たちが知恵を絞り楽しくしていくだけだと思います。


全ては自己責任の中にありますね。


もちろん、大自然の中に行けば
自分以外の生命の神秘さにも触れられると思います。

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眼には見えない
地球と自然のエネルギーを感じることもできますね。



最後に
子供と、祖母の少し面白い会話を読んで頂いて
この章を最後にしようと思います。

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東京に住む子供が夏休みに
田舎の祖母の所へ帰省した時の会話です。


そんな、ある日の祖母と孫の会話です。

孫(タケ)「御婆ちゃん。」
祖母「何だい。タケ」

タケ「御婆ちゃんの田舎は何もないね」
祖母「あら、そうかい。何もないかい?」
タケ「うん、何もないよ。」

祖母「例えば、どんなものが無いんだい」
タケ「う~ん。ゲームとか」
祖母「そりゃー、ばぁちゃんは、ゲームをしないからね」

祖母「タケ、ご飯は食べたか?」
タケ「うん。美味しくて沢山食べた」

祖母「スイカ食べるか?」
タケ「今から外に遊びに行くから、帰ってきたら食べるよ」
祖母「そうか。気をつけて遊んでおいでよ」

祖母「タケ、今日は何をして遊ぶ?」
タケ「ザリガニを取に行ってくるよ」
祖母「そうか、楽しいか?」
タケ「めちゃくちゃ楽しいよ」

祖母「そうか、タケ、ばぁちゃんの所は他に何が無い?」
タケ「う~ん。コンビニ」
祖母「タケは、田舎には何も無いけれど楽しいのだな」
タケ「うん。そうだよ」

祖母「タケが言う足りない物は、お金を使う場所が無いのじゃな


祖母は、鋭いですよね


~最後まで、有難う御座いました~


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