ガルウィング長谷川監督は偉大だった。No.2
今回は、少々この映画のストーリーをお伝えする。
多くの人達は、遺品整理屋と言うと。。。。。
何か感動的な秘話があるのではないか?
人の死に対しての感慨深い思いや考えが在るのでは?
整理の手順片付け方が在るのではないか?
供養や儀式がと言ったような事を想像するのでは無いだろうか?
僕はどれも、否定はしない。(笑)
僕や長谷川監督が伝えたいのは、これらの表面的な事ではなく。
もっと、人間の本質的な事を伝えたいと考えている。
上記の様な内容は、他の人に任せれば良い。
僕なんかより、よっぽど素晴らしい事を言っているからね。
確かに、感動的な場面や感慨深い場面に遭遇する事もある。
片付けの手順や片付け方も無いわけでもない。
供養や儀式がどれだけ必要なのかも人によって考え方は色々。
僕達が伝えたいのは、
もっと、奥の深い、人間の根幹にあるものを伝えたいんだ。
前回のブログ↓↓
僕は20年弱この仕事をしている。
遺品整理や御部屋の整理は膨大な量の物を整理する。
キッチンだけでもこんな感じだ
これらは、決して特別ではない。
しかし、人間が生きていく上で、
人に取って必要な物は、そう多くはない。
物が少ない方が人はシンプルに生きられる。
そして、不思議なくらい人間関係や親子、家族関係も良好になる。
何故か?
物を持たない事により
人は1人では生きることは出来ないし出来なくなる。
しかし、今を取り巻く世の中は人を孤立化させるかの様に
物が溢れ、選択肢や情報も氾濫している。
もちろん、物が無い方が自分を見つめる事も多くなる。
多くの人達は自己の問題解決を外に求めて、気付きを得ようとする。
しかし、自己の問題解決の答えは、何時だって自己の中、内側にある。
だから、片付けられない物が溢れてるいると言う事は
多くの人達が自己解決出来ないものも同時に山積みで
世の中が病んでいると言う事になる。
僕達、
遺品整理屋が居なくなる世界がくれば、
少しは世の中も良なるんじゃないかと感じている。
整理屋は現代が産んだ副産物になる。
僕達は誰かの死に直接関わる事はないし直面することもない。
けれども、御部屋を整理すると、
家族が分かっていない事も知る。
もちろん、家族関係も亡くなった人の人柄も知ることになる。
孤独や心の隙間を物で埋める人達もいる。
こちらは非公開だが、映像に出てくる部屋を見て貰いたい。↓↓
孤独に亡くなった人のお部屋だ。
不必要な物は沢山あるが、
不必要な人は誰1人居ない
そして、全ての事象や人は1つに繋がる。
人は想いでになり、心の中に積み重なっていく。
人と別れても、人はその場から立ち去り居なくなるだけ
又、逢おうと別れる事も出きる。
物は物質化され、その場から立ち去る事は無く、あり続ける。
それらの物と人の絡まりあった
糸をほぐしているのが僕の本当の仕事かもしれない。
そして、僕は、映画の中でも、今でも答えを探している。
人間、人にとって、本当の意味でのシンプルとは何かを。。。
映画のスポンサー及び出資者を募っています。
是非とも御協力願います。