ガルウィング長谷川監督は偉大だった。No.2

今回は、少々この映画のストーリーをお伝えする。

多くの人達は、遺品整理屋と言うと。。。。。

何か感動的な秘話があるのではないか?

人の死に対しての感慨深い思いや考えが在るのでは?

整理の手順片付け方が在るのではないか?

供養や儀式がと言ったような事を想像するのでは無いだろうか?

僕はどれも、否定はしない。(笑)

僕や長谷川監督が伝えたいのは、これらの表面的な事ではなく。

もっと、人間の本質的な事を伝えたいと考えている。

上記の様な内容は、他の人に任せれば良い。

僕なんかより、よっぽど素晴らしい事を言っているからね。

確かに、感動的な場面や感慨深い場面に遭遇する事もある。

片付けの手順や片付け方も無いわけでもない。

供養や儀式がどれだけ必要なのかも人によって考え方は色々。

僕達が伝えたいのは、

もっと、奥の深い、人間の根幹にあるものを伝えたいんだ。

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前回のブログ↓↓

joto5482.hatenablog.com


僕は20年弱この仕事をしている。

遺品整理や御部屋の整理は膨大な量の物を整理する。

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キッチンだけでもこんな感じだ

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これらは、決して特別ではない。

しかし、人間が生きていく上で、

人に取って必要な物は、そう多くはない。

物が少ない方が人はシンプルに生きられる。

そして、不思議なくらい人間関係や親子、家族関係も良好になる。

何故か?

物を持たない事により

人は1人では生きることは出来ないし出来なくなる。

しかし、今を取り巻く世の中は人を孤立化させるかの様に

物が溢れ、選択肢や情報も氾濫している。

もちろん、物が無い方が自分を見つめる事も多くなる。

多くの人達は自己の問題解決を外に求めて、気付きを得ようとする。

しかし、自己の問題解決の答えは、何時だって自己の中、内側にある。

だから、片付けられない物が溢れてるいると言う事は

多くの人達が自己解決出来ないものも同時に山積みで

世の中が病んでいると言う事になる。

僕達、

遺品整理屋が居なくなる世界がくれば、

少しは世の中も良なるんじゃないかと感じている。

整理屋は現代が産んだ副産物になる。

僕達は誰かの死に直接関わる事はないし直面することもない。

けれども、御部屋を整理すると、

家族が分かっていない事も知る。

もちろん、家族関係も亡くなった人の人柄も知ることになる。

孤独や心の隙間を物で埋める人達もいる。

こちらは非公開だが、映像に出てくる部屋を見て貰いたい。↓↓

孤独に亡くなった人のお部屋だ。

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不必要な物は沢山あるが、

不必要な人は誰1人居ない

そして、全ての事象や人は1つに繋がる。

人は想いでになり、心の中に積み重なっていく。

人と別れても、人はその場から立ち去り居なくなるだけ

又、逢おうと別れる事も出きる。

物は物質化され、その場から立ち去る事は無く、あり続ける。

それらの物と人の絡まりあった

糸をほぐしているのが僕の本当の仕事かもしれない。

そして、僕は、映画の中でも、今でも答えを探している。

人間、人にとって、本当の意味でのシンプルとは何かを。。。



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