愛することを辞めなかった父。。。実話

誰しも、絶対に手放せないと言う、大切なものがあるんだと思う



それが、決して、これから先、使われることは無く



壊れていても。。。



もちろん、自分でランキングは付けられないが、何度も読み返す本だったり



大好きな映画のDVDだったりと色々だと思う



そのなかで、自分に折り合いが付けられるモノならば



何処かのタイミングで手放すことも出来るだろう。



僕は遺品整理屋だ。


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本日は2つの話を同時にしよう



愛されていなかったと思っていた人愛することを辞めなかった人の話だ。



ある日。。。1人の男性から遺品整理の依頼の電話が鳴った。



これから、


父親の遺品整理をするので実家まで一緒に車に乗って付いて来て欲しいと言う



僕は、問題ないことを伝え、待ち合わせ場所まで行った。



待ち合わせの場所で、僕は、依頼者である男性の助手席に座った。



男性の父が住んでいた家まで、僕は男性の話を聞いていた。



何でも、依頼者の男性は、もう数十年亡くなった父とも会わず



実家にも帰っていないと言う。



実家の御部屋の状態がどうなっているのかも分からないと言う



僕は、そうですかぁ~としか返答のしようが無かった



僕が、1つ気になったのは、親とも会わず、実家にも帰らない男性が



どうやって、父の訃報を知ったのか? と言う疑問だった。



そのことを男性に聞いてみた



答えは、こう言うことだった。



父である親が亡くなり相続の問題が持ち上がり、弁護士経由で父の訃報知ったと言う



なるほど、僕は納得したと同時に僕は又1つ疑問が湧いた



諸事情、理由は色々あるとは思うが、依頼者の男性は何故、疎遠になっていたか? 



と言う疑問だ。



言葉の最初に差し支えなければと前置きして理由を聞いてみた



もちろん、依頼者である車を運転する男性が僕に言いたくなければ



それは、それで、聞けなくても良い覚悟はしていた。



依頼者の男性の亡くなった父の実家を見れば、大方の見当は付くものだ



僕は、長年この遺品整理をしてきて、体験体感



何となく分かってしまう悲しい性だ



車を運転する依頼者の男性は、少しずつ話し出した。



僕に黙っていても、実家を見れば解ってしまうことを理解していたようだ。



どうせ、家に行けば解ると思うから先に話すと男性は言った。



感の鋭い人だった。



そんな彼の言葉を否定せずに、僕は、そうですね。 と正直に答えた。



笑いながら男性は続けた。



詳しい理由は省いて、依頼者の男性は結論を僕に伝えた。



亡き父に、勘当され、家族の縁を切られたと言う。



そして、今回の相続人で当たる男性が遺品整理をしなければいけないと言う



状況に納得出来ていなくて、男性は少々不機嫌だった



僕は、それ以上は聞かずに、そうでしたか。。と話を止めた。



その後は、彼の日常を会話しながら、現地に向かった。



余談だが


時に、勘当や縁を切ると言うには、大体こんな背景が付きまとう



お金、結婚(異性)、犯罪、これらが絡み合っていることが多い



今回の依頼者の男性は



何らかの理由で結婚を反対されていたのだと僕は感じていた。



彼の実家に着き、彼と一緒に玄関を上がった。



男性は、久し振りに見る実家を戸惑いながらも僕を奥の部屋まで案内してくれた。



古びた、暗いイメージのお部屋だった。



男性はソファーに腰を掛けながら



こんな陰気臭い所に、こんなに長く住んで居られたもんだなぁ



と僕に問いかけるように呟いた。



僕は


そうかも知れませんが、住む人の自由ですから僕は何とも言えませんと答えた



そして、依頼者の男性は続けて僕に



ここにある全て要らないから捨ててくれと言った。



そんなはずは無いと僕は内心思ったが男性の言葉通り見積もりを製作した



しかし、金額は空欄にしていた。



もちろん、各部屋は僕1人で、くまなく見て廻った。



依頼者の男性は自分の妻にソファーに座りながら電話中だった。



内容は。どれだけ自分が迷惑をかけられているかと言う実況だった。



僕は、見積書と一緒に彼の居る部屋に戻った。



僕は彼に、念を押し、もう一度、聞き直した。



本当に。全て捨ててしまって良いのですね



依頼者の男性の言葉はyesだった。



仏壇も捨てて良いのですねと僕は聞いた、大丈夫だと彼は答えた。



買い取れるモノは現金に換金して男性に渡すのだが彼は、それさえも拒んだ。



なかなか人の怒りの感情は消えないものだ



男性は、僕に遺品整理にかかる料金の提示を求めて来た。



僕は、正直に答えた。



全て処分と言うことであれば、産廃屋さんに、御願いすることを進めた。



依頼者の男性は少し間を置いて、せっかくだから僕に依頼したいと言うことだった。



僕は男性に、では、せっかくなので言わせてもらうことを伝えた。



依頼者の男性は何? と言った顔である。



僕は続けて、亡きお父さんの部屋に連れ出した。



押しれを開けて、僕は彼に見て欲しいと指を指した。



次の瞬間僕は、張り詰めた空気を感じたので



彼にトイレに行くことを伝え、玄関先の外でタバコを吸いに、その場を後にした



その後



僕が先ほどの部屋に戻ると



今にも、溢れ落ちそうな涙目で、男性は僕に話しかけてきた。



これは、全て、依頼者の男性の自宅に運搬してくれと言われた。



押し入れ半間に積み重ねてあったのは



依頼者の男性である彼の幼き写真と縁を切るまでのお父さんが集めた写真


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他のアルバムとは別に積み上げられていて



彼の大切にしていたと思われるモノが段ボールに保管されていた。



そこには亡き父からの手紙も添えられていた



時に親は、子供の成長を願い悪者になり突き放すこともあるだろう



時に人は感情的になり喧嘩もするだろう。



僕は思うんだ。




その場だけ感情的になって相手を責めるならば、それは、ただの意地悪だ。



しかも、舌も乾かぬうちに、謝れるならば、なおさらだ。



周りを巻き込んで、相手を責めれば、これは、もういじめだ




同じ言葉、行動でも愛があるのか無いのかは、直ぐに解る。




もちろん、今回の様に長い年月を経て気づく人もいる。




この依頼者の男性は父に愛されていた事に気づいた瞬間だった。



数日後、僕達と依頼者である男性は、一緒に汗をかきながら



遺品整理を一緒に作業したんだ。



残すべきモノも少し増えて、亡き父と和解した。











毎度!!

今回も読み終わったらポッチとありがとう!。。。。ガハハ(笑)

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御褒美頂きましたぁ~\(^o^)/


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